国立西洋美術館(西美)の車椅子アクセシビリティ
ル・コルビュジエ設計の本館は全フロア段差なし。両館にエレベーターがあり、手帳所持者と付添者1名は無料で入館できます。
国立西洋美術館は1959年に開館。ル・コルビュジエが設計した本館は、東アジアで彼が完成させた唯一の作品で、2016年にユネスコ世界遺産(多国間登録「ル・コルビュジエの建築作品」)に登録されました。所蔵は中世末期から20世紀初頭までの西洋美術が中心で、フランス絵画とロダンの彫刻に強みがあります。
車椅子で訪れる方にとって、西美は東京の国立美術館の中でも特に動きやすい施設です。ル・コルビュジエ設計の本館も、近代的な新館も、入口は段差なし。各階はエレベーターで結ばれ、本館中央ホールには名物の螺旋スロープが配されています。各階には多目的トイレも備わっています。
所要時間は2〜3時間が目安です。常設展示は本館に集中し、新館では特別展と版画素描展示が行われます。両館の屋内は段差なしで結ばれています。
バリアフリー対応の概要
| 項目 | 詳細 | ステータス |
|---|---|---|
| 本館・新館とも段差のない入口 | ル・コルビュジエ設計の本館は、前庭から正面階段の左手にあるサイドスロープを使って入館します。新館は同じ前庭から1階レベルでそのまま入れます。前庭はロダンの彫刻が並ぶ平坦な舗装プラザです。 | バリアフリー確認済み |
| 各階を結ぶエレベーター | 本館には、地下、1階、2階を結ぶエレベーターがあります。同じフロア間はル・コルビュジエ特徴の中央螺旋スロープでもつながっています。新館には地下2階の特別展示室を含む各階へエレベーターがあります。 | バリアフリー確認済み |
| 案内カウンターでの車椅子貸出 | 本館入口の案内カウンターで車椅子を貸し出しています。台数に限りがあり、週末は午前中の到着が確実です。無料です。 | 一部確認済み |
| 全フロアに多目的トイレ | 本館・新館とも全フロアに多目的トイレがあります。手すり、大人用おむつ替えスペース、ベビーシート、スタッフ呼出ボタンを備えます。 | バリアフリー確認済み |
| 障害者手帳所持者と付添者1名が無料 | 障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は、常設展が無料で入館できます。海外からの旅行者は、出身国の障害者カードと写真つき身分証明書で代用します。新館の特別展は別料金の場合があります。 | バリアフリー確認済み |
| 有人窓口での優先対応 | 障害者料金は、正面入口の有人券売窓口で受け付けます。車椅子のお客様は通常の列を避けて窓口へ進めます。新館の特別展でも、同じ優先対応があります。 | 一部確認済み |
| 最寄りのバリアフリー交通 | JR上野駅はJR山手線、JR常磐線、東京メトロ銀座線、日比谷線で段差なしで利用できます。公園口を出ると、平坦な舗装路が続き、西美は公園東側の最初の主要美術館で、徒歩2分の場所にあります。 | バリアフリー確認済み |
| 補助犬同伴ポリシー | ハーネスを着けた補助犬は、館内のすべての公開エリアに同伴できます。水場や静かなスペースが必要な場合は、案内カウンターでご相談ください。 | 一部確認済み |
概要
西美は、第二次世界大戦後にフランスから返還された松方コレクションを核に、1959年に開館しました。ル・コルビュジエ設計の本館は、彼の建築作品として多国間で世界遺産登録されている17施設のひとつです。所蔵は、フランス絵画(モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、マネ)、ロダンの彫刻、初期ルネサンスのイタリア絵画に強みがあります。
一般料金は500円。障害者手帳をお持ちの方と付添者1名(手帳保持者ごとに1名)は無料で入館できます。特別展は別料金です。
車椅子利用者のおすすめ入口
JR上野駅の公園口から、上野公園の南東角にある西美へ向かいます。美術館の前庭には、ロダンの「考える人」「地獄の門」「カレーの市民」など屋外彫刻が並び、舗装された平坦なプラザに配置されています。
本館の正面には、中央入口に向かう小さな石段と、左手のサイドスロープがあります。サイドスロープを使うと、エントランスホールと案内カウンターまで直行できます。本館右側の新館入口は1階レベルでそのまま入れます。
各館で見どころとなる展示
本館(ル・コルビュジエ、1959年) 中央螺旋スロープとエレベーターでつながる2フロアの常設展示。1階は19世紀フランス絵画、2階は16〜18世紀の西洋絵画が中心です。
新館(1979年、1997年に拡張) 地下階に特別展示室、1階に版画素描展示室。ロビーからエレベーターでアクセスできます。
前庭 屋外のロダン彫刻が並ぶ前庭は、美術館の開館時間中は自由に見学できます。「考える人」、「地獄の門」、「カレーの市民」が、平坦な舗装プラザに展示されています。
トイレと休憩スポット
多目的トイレは両館の全フロアに完備。本館の地下にはサローネカフェ(仮)と呼ばれるカフェがあり、入口は段差なしでテーブル間隔も広く確保されています。1階のミュージアムショップも車椅子で利用できます。
本館の各階にはベンチが配置されています。新館の地下2階の特別展示室そばには、エレベーター付近に小さな休憩スペースがあります。
アクセス
地下鉄 東京メトロ銀座線または日比谷線で上野駅へ。公園口を利用。段差なしで美術館前庭まで徒歩2分。
JR JR山手線またはJR常磐線で上野駅へ。同じく公園口、段差なし。
その他鉄道 成田空港から京成スカイライナーで京成上野駅、そこからJR上野駅まで徒歩5分の段差なしルート。
福祉タクシー 夜間の送迎は車椅子対応タクシーを事前予約しましょう。降車場所は、上野公園東縁にある美術館前がおすすめです。
車椅子で訪れる方へのヒント
中央螺旋スロープを一度は利用しましょう。本館中央のル・コルビュジエ螺旋スロープは、この建築の見どころです。幅も勾配も十分に余裕があり、車椅子の利用者でも上下どちらの方向でも快適に通り抜けられます。
特別展のスケジュールに合わせて訪問を。新館の特別展は別チケット・別列です。週末は早めの到着、またはオンライン予約がおすすめです。
上野の他の博物館とのセット訪問が便利です。西美は、東博や科博を見学した後の自然な2館目で、いずれも徒歩5分圏内です。
前庭は最後にとっておきましょう。前庭のロダン彫刻群は、午後遅い時間にブロンズの色合いが温かみを増します。
基本情報
住所 東京都台東区上野公園7-7。入口 本館正面左手のサイドスロープ。開館時間 通常9:30〜17:30、金曜・土曜は閉館時間延長あり。月曜休館。入館 一般500円、障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料。所要時間の目安 2〜3時間。
周辺のバリアフリー観光地
国立科学博物館は徒歩2分。東京国立博物館は段差なしで徒歩5分。上野動物園は公園を抜けた先にあります。浅草の浅草寺は東京メトロ銀座線で6分。
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